坂口恭平のプロフィール

1978年熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。
在学中から、大規模な現代建築を設計する建築家に疑問を持ち、
人が本来生きるための建築とは何かを模索し続けている。
路上生活者の住居を、都市の中の天然素材で作られた建築と捉え、
フィールドワークを行っている。
著書にカリスマホームレスの一人である隅田川の鈴木さんの生活を追った、
ノンフィクション「TOKYO 0円ハウス 0円生活」、
彼をモデルにした小説「隅田川のエジソン」がある。
現在「TOKYO 一坪遺産」が好評発売中。

WEB・書籍情報:http://www.0yenhouse.com/

質問はこちら

Q9.ズバリ、老後が心配です。私はアラフォーの独身女性で、子供はいません。そして、そのことに満足しています。でも、時々思うのです。人生には、病気やけが、失業といった不測の事態は起こりうるもの。順調に老後を迎えたとしても、やっぱり誰かに支えてほしいと思う時が来るかもしれません。そこで、自由人の先輩に質問します。好きに生きることをあきらめずに、その上で「のたれ死に」の恐怖を克服するにはどうすればいいですか?お知恵拝借できますと幸いです。(38歳・会社員・女性)

「鈴木さん」

はい、鈴木です。
「のたれ死に」の恐怖。
それがないと言ったら嘘だよね。
私にもそれはあります。

しかし、それに怖じ気づいたら、余計に怖くなるよね。
だから、あんまり考えない。
とにかく前進あるのみ。

でも38歳だったら、まだ遅いとは言えないから、
良い相方を見つけることもできる。
それでも、一人願望が強いんだったら、
やっぱり、余計なことは考えないことですよ。

独り身ってのはわがままな人なんです。
自由気のまま、誰にも束縛されたくない。
わがままに生きていくんだから、身体や心が弱くなったからといって、
寂しいと言っては駄目なんです。
そういうことは、まず考えないようにする。

私には、ミーコと言う、女の同居人がいるんだけど、
こいつは居候で、しかもなんにも協力しないからね。
私は相方だと思っていないし、
今でも一人暮らししている気分。
私は、一人でもまったく寂しくないんだよね。
自由に動けるほうが自分の性に合ってるから。

寂しい、悲しいなんて思っていたら、
一人ではいられないですよ。
一人で生きていこうとしているあなたは、
だから、非常に強い人なんですよ。
頭がいいとか、お金持ちだとか関係なく
あなたは強いんです。

●小学館オンライン ⁄ ブックピープル
©Shogakukan Inc,2009 All right reserved.
No reproduction or republication without written permission.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。