ペコロスの「介護げなげな話」(岡野雄一)

ゆういち、あれからいろんなとこで介護の話ばしとるげなけど、ありゃあほんとに介護やったろかね

介護ちゃ思うとらんよ。言うなら、介護もどき。『介護げなげな話』たいね

長崎には「げなげな話はウソげな」という諧謔に満ちた不条理?な言葉があります。「げなげな話はウソげな」の言葉尻に「げな」がある事で「じゃ本当かも?」という内容になるのです。

待望のイラストエッセイ初出版!

漫画家協会賞優秀賞受賞・岡野雄一、イラストエッセイで”笑劇”な介護生活を描く!

母・みつえさんとの自宅介護5年間の日常を描いた本書の注目は、第一部「パンツにまつわるエトセトラ」。トイレの始末ができなくなっていったこと、脱いだパンツをタンスの奥に丸めて次々としまっていたこと、実は母の下着を手洗いしていたこと…等々、漫画にはできなかったボケていく母の姿を、共感を呼ぶ”ぶっちゃけイラスト”と文章で赤裸々告白。 笑って、ほろりと泣けて、勇気をもらえる1冊です!

ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう介護げなげな話

文・イラスト/岡野雄一

2016年8月19日(金)発売

四六判160ページ

税抜価格1,100円

ISBN978-4-09-388498-3

書影
  • 第1回「兆し」
  • 第2回「台所(城から母を追い出す)」
  • 第3回「金ば盗みよったやろ!」
  • 第4回「隣ん人が、植木ば…」
  • 第5回「抜くな、閉めるな、金出すな」
  • 第6回「おたくのお母さん、汚れてきたね」
  • 第7回「役者になれる」

ペコロスこと岡野雄一プロフィール

著者近影

昭和25年長崎生まれ。20年東京で過ごし、いろいろあって(笑)40歳で、子連れで坂の町へ戻る。父の死後認知症を発症した母を、編集長をしていたナイト系タウン誌で淡々と描き続け、タウン誌休刊の後も様々な媒体で描き続け、今にいたる。母ゆずりの丸い体型とハゲ頭ゆえ、ペコロス(小さな西洋たまねぎ)と自称。母は、2014年8月に亡くなった。著書に、2013年に映画化された『ペコロスの母に会いに行く』(西日本新聞社)、『ペコロスの母の玉手箱』(朝日新聞出版)、『「ペコロスの母」に学ぶ ボケて幸せな生き方』(小学館新書)がある。

父ちゃんが亡くなってから、しっかり者である必要がなくなって、ゆっくり解(ほど)け始めた母ちゃん。

ころげて膝の後ろを骨折して2か月ほど入院した母ちゃん。入院しとるうちに同室のおばちゃん(おばあちゃん?)から「オタクのお母さん、受け答えの変になって来たよ」と言われたのが、母の認知症の兆しの一番最初だったのだけど、その頃はまだ認知症という言葉は知らなかった。介護という言葉も。

僕よりは母思いで、神奈川という 遠く離れた場所に住む弟つよしが過剰な心配をしないように、なるべくおもろい瞬間を撮って「母ちゃんは今こんな感じばい(笑)」と時々送ってた写メの形をとって描いてみます。

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