連載第五回: 傑作!ぬりえギャラリー

 デコぬりえの魅力を知ってもらうには、実際に作品を見ていただくのがいちばんです。色をぬっただけでは出せない立体感――リボンやレース、フエルトなどが織り成すやわらかな雰囲気を実感していただけるからです。
 作品を手にとって見た方は必ずといっていいほど、ぬりえの"進化"に驚き、「可愛い!」「こんなことができるんですね」と感心してくれます。デコぬりえをいろんな人に楽しんでほしいと願う者にとって、もっとも嬉しい瞬間です。
 そこで、今回は「これこそデコぬりえの決定版!」という傑作をクローズアップして紹介してみることにしました。毎回、いろいろな面で指導・協力してくださっている「大人のぬりえサロン」講師・yun先生の秀作です。
 デコるためのテクニックはもちろんのこと、どのようにイメージを膨らませていくか、そのあたりも参考にしていただければと思います。

「ぎんのくつ」

 誰もが良く知る物語『シンデレラ』をモチーフにしたぬりえでしょう。シンデレラのドレスの色は白やブルーの印象が強いようですが、yun先生はあえてその固定観念から離れ、"フランスの貴婦人"をイメージしたそうです。
 きいちのぬりえには昔から原色が似合うとされていて、真っ赤なドレスがとてもキュートです。
「ぎんのくつ」

「フラワーガール」

 大きなリボンにギャザーたっぷりのワンピースを着た少女。タイトルの通り、手には花かごをもっていて、きいちのぬりえの中でもイメージしやすいもののひとつです。デコぬりえのスタートに、ぜひ、おすすめ!
 yun先生は、花の精をイメージして、花の香りが漂ってきそうな仕上がりにしたかったということです。
「フラワーガール」

「さくらのもよう」

 さくらの満開時をイメージして、明るく華やいだ雰囲気にしたかったそうです。着物のえりやそで、すそにもたっぷりレースを使っているのですが、着物の地色を薄いピンクでまとめているので、とても統一感がありますね。
 背景のさくら吹雪が効果的に使われ、着物と同系色のグラデーションが主人公を引き立てています。
「さくらのもよう」

「さくら ちらちら」

 「さくらのもよう」と同様にさくらがテーマですが、こちらは散りゆくはかなさをイメージしています。パープル系の落ち着いた色でまとめているせいでしょうか、女の子の表情もどこか寂しげ・・・・。でもよく見てください。木々の花びらは散っていくけれど、着物のさくらはいつまでも満開。こんな"仕掛け"をするとなんとも詩的な作品になりますね。
「さくら ちらちら」