ノーベル文学賞作家・川端康成の幻の「少女小説」を発掘!!

 川端康成といえば、日本人初のノーベル文学賞受賞者。もう、教科書の中の人物と思っている方も多いのではないだろうか。
その、文豪が書いた「少女小説」とは、一体!?
 今回復刊されたのは、昭和25年に小学館が創刊した雑誌「女学生の友」誌上に昭和29年頃から連載されていた少女小説「親友」だ。
 めぐみとかすみという、新制中学校の1年生の二人。赤の他人なのに、見た目もそっくり、誕生日まで同じ。当然、お互いを意識し合い、親しくなっていくのだが、家庭環境はまったく違う。両親、弟、妹たちとにぎやかに暮らすのんびり屋のめぐみと、母親と二人暮らしのちょっぴりわがままなかすみ。夏休み、めぐみはかすみに誘われて、親戚の“森田のおじさま”が住む鵠沼の家に遊びにいくが、寝食をともにするなかで、二人の心は微妙にすれ違っていく。十代ならではの気難しさと反発心。さらに、上級生・容子への憧れや、嫉妬。たびたび壊れそうになる二人の友情の行方は――。
 といった内容。

 さらに、今回見逃せないのは、当時大人気だった装丁画家、玉井徳太郎氏のさし絵をふんだんに甦らせ、掲載していることだろう。この当時の少女たちの憧れのライフスタイルがわかる、貴重な資料でもある。全29点収録。

 そして、巻末に特別解説として、瀬戸内寂聴氏が執筆。少女小説を執筆していた当時の川端康成氏と親交のあった瀬戸内寂聴氏の文章からは、瀬戸内氏しか知り得ない、当時のエピソードなどがいくつも明かされる。
 1冊で、何度でも楽しめる『親友』。
 「昭和」を感じる、良いきっかけにもなるのではないだろうか。

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