寺山ブーム再来!『あゝ、荒野 前篇・後篇』の映画ノベライズ版が発売!

 

 
 昭和のカルチャーアイコン、寺山修司。没後30年を迎えた2013年には、若者を中心に空前の寺山ブームが巻き起こり、タワーレコードの広告に寺山の写真が起用され、作詞した「あしたのジョー」の主題歌の一節が掲載されたのをはじめ、その年は寺山戯曲がシェイクスピアに次ぐ上映回数を記録。その作品は色あせることなく絶大な支持を集めている。そんな寺山が遺した唯一の長編小説『あゝ、荒野』が、初版刊行からおよそ50年のときを経て、前後編の二部作(計5時間)でスクリーンに帰ってきた。
 
 映画『あゝ、荒野』の舞台は、2021年の新宿。少年院帰りで、住む家も仕事もない沢村新次。吃音障害と赤面対人恐怖症に悩み、他者との関係を築くのが苦手な二木建二。ある日、対照的な2人がプロボクサーを目指し、さびれたジムで奇妙な共同生活を始める。やがて二人は友情を育み成長を遂げていくが、その一方で、母親との離別、父親からの暴力、仲間の裏切りなど、それぞれが抱える問題と向き合うことになる。新宿という都会の荒野の真ん中で孤独と戦い、誰かと繋がりたいと渇望する人間たちを描いた、魂を揺さぶる青春物語だ。
 
 映画の主演、沢村新次を演じるのは大河ドラマ『おんな城主 直虎』をはじめ、乗りにのっている菅田将暉。二木健二を演じるのは映画賞を総なめにした『息もできない』で監督、製作、脚本、主演、編集を手がけたヤン・イクチュン。菅田は半年かけて10キロ以上の増量、ヤンは逆に10キロ以上減量、さらにはプロと同じメニューのトレーニングをこなすなど、過酷な肉体改造を経て撮影に挑んだという。
 
 そのほかにもユースケ・サンタマリアや、木下あかり、木村多江、今野杏南など、そうそうたる面々の熱演が話題となっている。なかでも注目されているのは、体当たり演技で公開前から話題となっている今野杏南。10月3日には写真集『杏南の日記 by KISHIN』(小学館)が発売され、巨匠・篠山紀信との初セッションで、濃密なエロティシズムの世界に挑戦している。
 
 また篠山紀信の写真映像ライブラリー「シノヤマネット」(http://shinoyama.net)では写真集未収録カットが見られる。
 
 映画公開に合わせて発売されたノベライズ版『小説 あゝ、荒野 前篇・後篇』(小学館)はブックピープルで『さよならギロチンハウス』を連載中の大石直紀氏。表紙のイラストは、人気イラストレーターのげみ氏。
 
 話題を集める豪華な顔ぶれが揃った『あゝ、荒野』は、2017年を代表する一作になるに違いない。
 
 映画『あゝ、荒野 後篇』は10月21日公開。
 

 

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