全国書店にリアルなぽんこつロボが…!
大ヒット作の続編『ロボット・イン・ザ・ハウス』

 

 

《おぉ、ロボット・イン・ザ・ガーデンの続編が出てる!》

《まさかまさか続編が読めるなんて思ってなかった!!!!》

《またタングに会えた!嬉しい!》

《タングがもっと好きになる♡》

 

 早くもSNSなどで話題騒然の英国発・癒やし系小説『ロボット・イン・ザ・ハウス』(デボラ・インストール著、松原葉子/訳、小学館文庫)。仕事も家事もせず、ダメダメ過ぎて妻に愛想を尽かされた34歳の引きこもり男ベンと、アンドロイドが家庭や職場で活躍する時代に「学校の工作作品みたい」な姿、中身はイヤイヤ期の男の子のように手のかかるロボット・タング。この「ぽんこつコンビ」の出会いと旅、絆と成長を描いた前作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は、無名の新人作家による翻訳小説にもかかわらず、工作ロボットを使った書店展開やTwitterやInstagramなどでじわじわと評判を広げ、10万部目前のヒット作となりました。

 その最大の魅力は、なんと言ってもぽんこつロボット・タングのかわいらしさ。「やだ」「なんで」を連発する頑固なきかん坊が、旅を通して徐々に愛や思いやりを学び、やがて人間の役に立とうとする健気な姿に、「読了後、タング・ロスに困った」という人が続出しました。

 続編『ロボット・イン・ザ・ハウス』の物語の始まりは、前作の終わりから9か月後。ベンと元妻エイミーの間に女の子ボニーが生まれ、タングはボニーのお兄ちゃんになろうと奮闘中。「僕、ボンニーのお世話する」と良き兄宣言をしたり、うまくいかなくて落ち込んだり、ときにはやきもちを焼いたり……と、推定年齢3~4歳だったタングが本作では5~6歳(?)の男の子のように成長していますが、多くの読者を夢中にしたかわいらしさは健在です。

 

《読んでる時はタングのせいでずっと顔が緩んでいた》

《あまりの可愛らしさと健気さに再び心を奪われてしまった》

《タングが可愛くて可愛くて四六時中見ていたい》

 

と、ちょっぴりお兄ちゃんになったタングも多くの読者を魅了しています。

 

 『ロボット・イン・ザ・ガーデン』では、全国書店の売り場に200体以上の紙工作のタングが出向して注目を集めましたが、『ロボット・イン・ザ・ハウス』の刊行を記念し、さらにスペシャルなタングが活躍しています。タング・ファンという美術デザイナー・佐藤英樹さんによる手作りのフィギュア10体が、全国の書店で現在展示中。絵本作家・酒井駒子さんによる『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のカバー画を忠実に再現したこのフィギュアはクリスマスシーズンにもぴったりで、書店で立ち止まってじっと眺める人も。

 

 本作では人間の子どものようなタングの「所有権」をめぐる、ベン一家と作り主との攻防も描かれます。人間と同等の知恵や感情を持つロボットが日常生活に入り込みながらも、その権利については法の世界でもまだ未整備な時代、という設定の中、ベンとエイミーは大切な家族の一員としてタングと向き合い、知恵を絞り時には体を張って彼を守ろうとします。そういう意味で本作は、「人間とロボットの家族の物語」を通して、今後私たちが直面することになるだろう「人間とロボットの共生」を問うた小説、とも言えるでしょう。欧米発の小説や映画で描かれるアンドロイドやロボットは、アイザック・アシモフの名作『われはロボット』で描かれる「ロボット三原則」に象徴されるように、人間とは主従関係にあったり敵対することになったり、というケースがこれまでほとんどでした。一方、著者のデボラ・インストールさんは「私は家でも掃除機や洗濯機に『ありがとう』と声をかけてしまうような人なので(笑)、人間とロボットが共生する物語が書きたかった」と言います。

 昨今の人工知能の発達の早さを考えると、本作で描かれる時代はすぐそこに来ているとも言えます。そんななかで、『ロボット・イン・ザ・ハウス』は、私たち人間がロボットやAIとどう向き合っていけばいいのかを考えるきっかけにもなりそうです。

 

 寒さが日に日に増してくるこの季節、ロボットと人間の織りなす家族の物語にほっこりと心を温めてみてはいかが?

 

 

 

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