宮尾登美子が初めて試みた、ルポルタージュ・フィクション!
故郷・高知の13人の女性たちから紡いだ13の物語

              写真提供/株式会社トーハン

 

 「司牡丹」「得月楼」「お遍路」「足摺岬」「栴檀せんだん」「日曜市」「長尾鶏」「竹林寺」「赤岡縞」「珊瑚」「一絃琴」「狩山紙」「やなせ杉」。すべてわかる人は、かなりの高知通といえるでしょう。

 

 これら13のアイテムと、南国土佐生まれの13人の女性たち――。それぞれの人生に切っても切れない縁を、現代(いま)風にいうとコラボさせたストーリー。『楊梅やまももの熟れる頃』(小学館 P+D BOOKS)は宮尾自身が彼女らに取材して、インスピレーションを膨らませて書いた短篇集です。

 

 宮尾登美子といえば『鬼龍院華子の生涯』『陽暉楼』『藏』など、主人公が稀な運命、壮絶な人生を歩んでいく作品が多いのですが、本作のヒロインたちは平凡な生まれや暮らしをしている女性たち。そんな彼女らにも悲喜交々、大なり小なりいろいろな出来事が襲ってきます。皆さんも心当たりはありませんか。

 

 一貫して女性の人生を描くことをテーマにしてきた著者が、骨の髄まで知り尽くした故郷の女性たちの心情をすくい取るように、困難を乗り越えていく気丈夫な性質を見事に描ききっています。

 今まで目立たなかった作品ですが、この機会に是非ご一読ください!

 

 「P+D BOOKS」は、入手困難となった名作を復刻し、紙書籍でも電子書籍でも好みのスタイルで読める注目のシリーズです。宮尾登美子の好評を得た随筆集『記憶の断片』に続き、本作品が刊行されました。

 

 また、宮尾登美子ファンにお知らせです。2018年1月から毎月第1金曜に、電子書籍「宮尾登美子電子全集」(全20巻)が配信されます。読み返したい作品、読みたかった作品がありましたら、この機会をお見逃しなく! 毎回、付録がつきますが、第1巻は檀ふみさんインタビューや特集企画・高知の今昔写真、プライベート写真など満載です。

 

 

 

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