米国のイスラエル政策も的中!? 歴史家と元外交官の対談!

 

 2017年12月6日午後、トランプ大統領は、エルサレムをイスラエルの首都として承認することを宣言。また、在イスラエル米国大使館を速やかにテルアビブからエルサレムに移転する手続きを進めるよう国務省に指示した。

 大使館の移転問題は、歴史家の山内昌之氏と元・外交官で作家の佐藤優氏が二人の共著『悪の指導者リーダー論』(小学館新書)の中で恐れていた事態に他ならない。悪い予想は的中してしまった。

 

 今更の話だが、エルサレムはイスラエルだけの聖地ではない。その特殊性について佐藤氏は次のように述べる。

 「エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教それぞれの聖地です。ユダヤ教にとっては、自らの神殿が置かれていた場所であり、今でもその跡である『嘆きの壁』があるところです。キリスト教にとっては、イエス・キリストが処刑された『ゴルゴタの丘』のある場所であり、かつ復活して再臨する場所でもあります。そして、イスラム教にとっては、ムハンマドが昇天した場所でもあります。それぞれの宗教にとっての聖地であり、歴史的にもその所有権をめぐり紛争が絶えなかった。ゆえにエルサレムは、1947年の国連総会において、どこの国にも帰属しない都市として規制されたわけです」

 

 そのエルサレムをイスラエルの首都と認め、大使館を移すというトランプ大統領。どんなことが起きるのか。山内氏は危惧を語る。

 「何らかの問題が起きるでしょう。実際に大使館を移転した場合には、第5次中東戦争の可能性も否定できません。しかし、大使館移転で中東戦争になるとすれば、イスラエルにとってもありがた迷惑でしょう」

 

 イスラム国の占領地域がようやく地上から消えようとしている中東地域。今度は、トランプ大統領の発言から戦争の危機が迫っている。トランプはなぜ、イスラエルに肩入れするのか。山内氏と佐藤氏は『悪の指導者リーダー論』の中で、娘婿のクシュナー氏の影響や、トランプがシオニズム(ユダヤ人のイスラエル建国)を支持していることを理由にあげている。トランプが大統領に就任したことを喜んだ国の一つがイスラエルだったという。

 また極東においては、金正恩がミサイル実験を繰り返し、こちらも戦争の危機が強まっている。金正恩を、誰がどうすれば止められるのか。朝鮮戦争は起こるのか。起こるとすればその兆候はどのように現れるのだろうか。

 

 その結論は、山内氏と佐藤氏が9か月にわたり世界の独裁的な指導者について語り合ってつくった新書『悪の指導者リーダー論』の中で言及している。ぜひ、お手にとって確認してほしい。

 

 

 

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小学館

定価:本体840円+税

発売日:2017/11/29