日本古代史研究者、
三上喜孝(国立歴史民俗博物館准教授)
がおくる
歴史に埋もれた人々の
リアルな声を聞くエッセイ。
表舞台では語られることのなかった
いにしえ人たちの独り言。
それを解読する作業は、あたかも
迷宮をさまようかのようだ・・・。
気鋭の歴史学者・三上喜孝が、
今回もまた、いにしえ人たちが残した
迷宮へと進んでいく・・・。

日本古代史研究者、
三上喜孝(国立歴史民俗博物館准教授)がおくる
歴史に埋もれた人々のリアルな声を聞くエッセイ。
表舞台では語られることのなかった
いにしえ人たちの独り言。
それを解読する作業は、あたかも迷宮をさまようかのようだ・・・。
気鋭の歴史学者・三上喜孝が、
今回もまた、いにしえ人たちが残した迷宮へと進んでいく・・・。

 さらにこの石碑の拓本を調べていく過程で、この拓本とまったく同じものが、別の場所に存在していることがわかった。

 山形大学の小白川図書館の書庫で見つかった「物部守屋大連之碑」やその拓本をめぐって調べていくうちに、さらに興味深い事実がいくつか浮かび上がってきた。

 明治26年(1893)に山形で作られた「物部守屋大連之碑」という石碑の碑文の内容は、次のようなものだった。

 歴史上の人物の評価は、時代によって変わりうる、ということを、前回述べた。そのことを実感した私の調査経験について、お話したい。

大学の教員をしていた頃、就活をしていた学生が相談にやってきた。