• 不惑突入の噺家・春風亭一之輔です。落語界ではまだまだ若手。写真家のキッチンミノルに「孔子いわく『四〇にして惑わず』だそうです。師匠も不惑だから人生相談をしてみませんか?」って言われて、流れで「いいよ」と応えてはみたものの……正直、相談にのって欲しいのはこっち。あまり頼られても困るので、とりあえず「話だけは聴きます」。


序章:御挨拶

 

どうも、こんにちは。春風亭一之輔です。

落語家を生業としています。ただいま40歳。

同い年の安室ちゃんは今年で引退ですが、

「落語家年齢」だとバリバリの若手です。

 

私が所属する一般社団法人 落語協会の序列でいうと、

私は上から180番目くらい。

あと180人くらいがあの世に旅立たないと私はトップには立てない

…ということですね。わー、先ながっ!

 

今年の1月に40歳になりました。

昔、孔子というかた曰く『四〇にして惑わず』…だそうですね。

 

それってホントかよ? 孔子さん、見栄はってない?

私なんか、惑いっぱなしですよ。
「昼飯、なに食おうか?」とか、

「やらなきゃいけないことあるけど、寝ちゃおうか?」とか、

「(仕事で泊まったビジネスホテルで)

ビデオ・オン・デマンドは何から観ようか?」とか……

日夜、頭を悩ませまくりの真っ最中。

それが40歳なのです。

 

孔子さんだけ『惑わず』なんて、ズルい!! 孔子のズルッコっ!!

 

そんなコトを考えてたら、写真家のキッチンミノル氏が

「お誕生日祝いの企画書がありまして~」と、

まさかの手ぶらで我が家にやってきました。

 

キッチン:

「『不惑』をむかえた一之輔さんが

いろんな人のお悩み相談に答えたら面白いと思うんです!」

 

一之輔:

「えー? オレに相談ってよっぽどだなぁ…。

ムリムリ。面倒くさいし。

こっちが相談にのってもらいたいくらいだよ!」

 

キッチン:

「そこをなんとか!

『不惑』の一之輔さんだからこそ出てくる名言・格言が

あると思うんですよ!」

 

一之輔:

「出ない出ない! それより

『西郷どん』の録画溜まっちゃってるの観なきゃだから

帰ってよ! オレ、忙しいんだよ!」

 

キッチン:

「『西郷どん』を一回早送りで観たと思って、

その余った時間をボクにくださいっ!

お願いしますっ!(土下座)」

 

一之輔:

「……家族が見てる前で、やめてくれ。

まるで俺がいじめてるみたいじゃないか……わかったよ。

じゃあ…とりあえずその悩みっての、聴くだけ聴くよ。

どーなっても知らないからな……」

 

キッチンミノルが「ありがとうごわす! ありがとうごわす!」と

泣きながら土下座しているその姿は、

まるで『西郷どん』の鈴木亮平の、下手な物真似のようでごわした。

 

ということで、

たいしたことは出来ないけれど、とりあえず話だけは聴きますので。

こんな私になんか相談したい方、素見〈ひやかし〉歓迎。

よかったら寄ってってくださいな。

 

さぁさぁ、なんでも解決しちゃうでごわす、ごわんどー!

 

 

(写真・構成/キッチンミノル)※複製・転載を禁じます。

 

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