• 古く蝮をくちばみといった。毒を持つその長虫は、親の腹を食い破って生まれてくるという。戦国時代、非情なまでの下剋上を成し遂げ、「美濃の蝮」と恐れられた乱世の巨魁・斎藤道三。その血と策謀の生涯を、父子の宿命とともに描き出す、花村萬月渾身の新時代小説。


第4回 

前回までのあらすじ  北面の武士の家系に生まれながら、職を失い、妻にも逃げられた松波基宗は、残された乳吞み児の峯丸(斎藤道三の幼名)を自分の手で守り育てていく決心をする。油売りの行商で生計を立て、芸能者の村に身を寄せた基…

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