わははめし

うまいめしを食べれば誰しも幸せ!「わはは」と笑って気分は最高!
  そこでこの度「わははめし」仲間を増やすべく、うまいめしのことなら
No.1の料理家・瀬尾幸子先生に教えていただくことにしました。
教えを請いに訪ねるのは、食いしん坊おやじ代表の エンテツこと遠藤哲夫さんです。

第1回 夏に叫ぶスタミナめし

夏にスタミナは当然。
作ってこその香りや身体のリズムに、食欲がかきたてられる。
これぞ、知られざるスタミナ源か。

「おやじは、うまいものを食べたがるのに、面倒くさがり」と瀬尾先生はいった。その面倒くさがり、しかも、蒸し暑さで食べる気力さえ失せそうなおやじを、ソノ気にさせてほしいものだとにらみつける。

瀬尾先生は、涼しい顔で続ける。にんにく入りはおいしいし元気がでます。でも自分でつくったら、もっとおいしい。ほら、こうやって、ツルンと皮をむくよろこび、庖丁をいれたときたつ香りの新鮮、トントン切る心地よさ、弱っていた食欲もうずいて活発になるでしょ。

このムラムラくる食欲こそスタミナ源ですよ。

なるほど、にんにくのキツネ色がいい、ただようにおいが、たまらん。鼻がヒクヒク、舌からツバがあふれる。

とんカツの肉をやわらかくするのに、フォークで何度も突く。ブスブスブス、このリズムは「愛と憎しみのボレロ」だって。そんな音楽が、あったかどうか、瀬尾先生の手からフォークをとりあげて、突く。ブスブスブス、なんだか愉快だぞ。では、餃子も包んでみよう。

わはは、やってみれば簡単、すべては味覚を刺激し食欲に通じる。かくて、食べたときのうまさも、格別。しかも、あとくち爽やかが特徴、めしがすすむ。はだしで地面を駆けたときのような、元気と満足と爽快が、肉体に充満する。

瀬尾幸子

料理研究家。東京都北区出身。書道、和裁、酒場巡り、旅、落語、散歩、銭湯など趣味多し。『ちゃぶ台ごはん』(小学館)をはじめ、『おつまみ横丁』(池田書店)、『せおつまみ』(集英社)など、著書も多し。 “めしが進むおかず”と“酒が進むつまみ”が得意。腹の底から湧いてくる「食の欲求」を100%満たしてくれるのが瀬尾さんの料理だ。料理初心者も確実においしく作れる“明解レシピ”に、支持率は今なお上昇中。

遠藤哲夫

フリーライター。新潟県南魚沼市出身。通称エンテツさん。「大衆食堂の詩人」「酒飲み妖怪」の異名を取る。著書は『大衆食堂の研究』(三一書房)、『汁かけめし快食學』(筑摩書房)など。「Meets Regional」(京阪神エルマガジン社)、「雲のうえ」(北九州市)、「四月と十月」(美術系同人誌)など、数々の雑誌や新聞に寄稿。「気どるな、力強くめしをくえ!」を掲げ、大衆食堂や大衆食など、地域と生活の中の食を探索。