わははめし

うまいめしを食べれば誰しも幸せ!「わはは」と笑って気分は最高!
  そこでこの度「わははめし」仲間を増やすべく、うまいめしのことなら
No.1の料理家・瀬尾幸子先生に教えていただくことにしました。
教えを請いに訪ねるのは、食いしん坊おやじ代表の エンテツこと遠藤哲夫さんです。

第2回 開き直りのあぶらめし

とんカツを食べさせてもらえるのは父の日だけ、なんて情けない。これができれば、あぶらのうまみが自由自在だ。

あぶらっこいおかずとめしは、パワフル最強の組み合わせだとおもう。「すっかり油の抜け落ちた“枯れた”オジサマたち」を求める「カレセン」女子が話題になったりしたが、枯れているオジサマは教養があって優しく癒されるなんて、根拠のない妄想だ。そんな女子のために枯れてはいられない。

働くおやじは、あぶらが好きだし必要だ。なんといわれようと、とんカツ、鶏のから揚げ、揚げ物や焼肉もちろん牛丼やあぶらっこい中華などが、三日にあげず食べたくなる。「さっぱりの刺し身が食いて〜」といったりするが、揚げ物を食べないと生きている気がしない。

「とにかくあぶらだ!」と叫んだら、いつもギトギトの揚げ物やチャーハンばかりじゃ、やはりみっともないおやじですよと瀬尾先生が教えてくれた。

「あぶらめし」とは名前からしてガツンだ。かっこんだら、うまくて目からウロコがポロリ。なるほど、こういうテがあるのか。これだったら、カレセン女子も、よろこぶにちがいない。

わはは、あぶらめし食いながら女子にもてちゃうのだ。

それに、実際のところ、あぶらっこさを避けながらあぶらのうまみとめしの相性を楽しめる作り方がうれしい。そんなふうに、あぶらや女子との付き合いかたに気をつかいながら、やがておやじは枯れていくのでしょうか。

枯れないうちに、たらふく食べたいあぶらめし。

瀬尾幸子

料理研究家。東京都北区出身。書道、和裁、酒場巡り、旅、落語、散歩、銭湯など趣味多し。『ちゃぶ台ごはん』(小学館)をはじめ、『おつまみ横丁』(池田書店)、『せおつまみ』(集英社)など、著書も多し。 “めしが進むおかず”と“酒が進むつまみ”が得意。腹の底から湧いてくる「食の欲求」を100%満たしてくれるのが瀬尾さんの料理だ。料理初心者も確実においしく作れる“明解レシピ”に、支持率は今なお上昇中。

遠藤哲夫

フリーライター。新潟県南魚沼市出身。通称エンテツさん。「大衆食堂の詩人」「酒飲み妖怪」の異名を取る。著書は『大衆食堂の研究』(三一書房)、『汁かけめし快食學』(筑摩書房)など。「Meets Regional」(京阪神エルマガジン社)、「雲のうえ」(北九州市)、「四月と十月」(美術系同人誌)など、数々の雑誌や新聞に寄稿。「気どるな、力強くめしをくえ!」を掲げ、大衆食堂や大衆食など、地域と生活の中の食を探索。