わははめし

うまいめしを食べれば誰しも幸せ!「わはは」と笑って気分は最高!
  そこでこの度「わははめし」仲間を増やすべく、うまいめしのことなら
No.1の料理家・瀬尾幸子先生に教えていただくことにしました。
教えを請いに訪ねるのは、食いしん坊おやじ代表の エンテツこと遠藤哲夫さんです。

第2回 開き直りのあぶらめし

「もったいない」からというより、「うまい」から、汁をめしにかけるための煮物や焼き物もアリなのだ。

ねこまんまやみそ汁ぶっかけめしが好物のおれは、煮物や焼き物の汁をめしにかけてくうのが好きだ。食堂でも、さばみそ煮や炒め物などの汁をめしにかけているおやじがいる。その姿が、いかにもうれしそうで、おもわず握手を求めたくなる。

ドバッとかけなくても、汁をたっぷり含ませたおかずをめしにのせて食べるのもよい。まず白めしのままおかずをつついて一杯目、のせて二杯目、かけて三杯目とやれば、わははな気分。

リクツをいうまでもなく、煮汁などは、めしと相性のよいうまみの宝庫だから、これを捨てるテはない。おかずを、あらかじめ炊き込めば炊き込みごはん、混ぜれば混ぜごはん、ってわけだ。納豆や卵だけじゃなく、ひじきの煮物や切り干し大根の煮物、あるいは鍋物の残りを汁ごとめしにかけると、うまくてめしがとまらない。

ならば、最初から汁をめしにかけるつもりの煮物などはアリでしょうか、瀬尾先生。

といったら、もちろんですよ、満足に料理もできないのに、リクツだけは一人前ね。

いやあ、男子のめしはウンチクがおかずなもので、とはいえこれぐらいは作れますよ。と、切ったなすをいきなり炒めようとしたら、ダメダメ、下ゆでをしてからと指導がはいった。リクツだけじゃ、いかん。

瀬尾幸子

料理研究家。東京都北区出身。書道、和裁、酒場巡り、旅、落語、散歩、銭湯など趣味多し。『ちゃぶ台ごはん』(小学館)をはじめ、『おつまみ横丁』(池田書店)、『せおつまみ』(集英社)など、著書も多し。 “めしが進むおかず”と“酒が進むつまみ”が得意。腹の底から湧いてくる「食の欲求」を100%満たしてくれるのが瀬尾さんの料理だ。料理初心者も確実においしく作れる“明解レシピ”に、支持率は今なお上昇中。

遠藤哲夫

フリーライター。新潟県南魚沼市出身。通称エンテツさん。「大衆食堂の詩人」「酒飲み妖怪」の異名を取る。著書は『大衆食堂の研究』(三一書房)、『汁かけめし快食學』(筑摩書房)など。「Meets Regional」(京阪神エルマガジン社)、「雲のうえ」(北九州市)、「四月と十月」(美術系同人誌)など、数々の雑誌や新聞に寄稿。「気どるな、力強くめしをくえ!」を掲げ、大衆食堂や大衆食など、地域と生活の中の食を探索。