わははめし

うまいめしを食べれば誰しも幸せ!「わはは」と笑って気分は最高!
  そこでこの度「わははめし」仲間を増やすべく、うまいめしのことなら
No.1の料理家・瀬尾幸子先生に教えていただくことにしました。
教えを請いに訪ねるのは、食いしん坊おやじ代表の エンテツこと遠藤哲夫さんです。

第4回 ソースで深まるめしの快楽。

子どものころからウスターソースとしょうゆだけで間に合ってきた俺は、おどろくばかり。しかも、なんてまあジャンクなおかず。ガツンとパンチあんどパンクな味わい。病みつきになりそう。

あじフライにはウスターソースがよいかしょうゆがよいか、男同士が真剣になって話していることを、女は聞かないふりして耳をそばだて、あとで「おやじって、どうでもいいことにこだわるのが好きねえ」なんて女同士のどうでもよい話のネタにする。

そのとき、「しょうがないおやじ」と軽蔑されるか、「かわいい」という好意的な評価になるかのちがいがあるはずだ。それは、話の中身というより、おやじの日常、わかりやすくいえば「紳士度」による。ま、たいがいの女は、そんなもんである。

としても、話の中身によっては情報価値が高く、女たちにとっても「どうでもいいこと」ですまされないものもある。その一つが、ソースだ。ウスターソースとしょうゆがあればでは、もはや情報戦線で敗残おやじになるしかない。

ソースの種類は増え、料理との相性も多様になる一方だ。あじフライにあうソースが何種類もあって、そのうちワインのソムリエなみにソースのソムリエが必要となり権威になるとおもわれる。

ってほどではないが、増殖するソースと料理との関係は人間の相性のように複雑化しているのはまちがいなく、少しでも詳しくなっておくことは、これからの国際情勢と男女間情勢において、大いにプラスになるだろう。

これらのソースのたいがいは、そのままめしにぶっかけて、めしが何杯も食べられるクセモノでもある。こころしてかかってほしい。

瀬尾幸子

料理研究家。東京都北区出身。書道、和裁、酒場巡り、旅、落語、散歩、銭湯など趣味多し。『ちゃぶ台ごはん』(小学館)をはじめ、『おつまみ横丁』(池田書店)、『せおつまみ』(集英社)など、著書も多し。 “めしが進むおかず”と“酒が進むつまみ”が得意。腹の底から湧いてくる「食の欲求」を100%満たしてくれるのが瀬尾さんの料理だ。料理初心者も確実においしく作れる“明解レシピ”に、支持率は今なお上昇中。

遠藤哲夫

フリーライター。新潟県南魚沼市出身。通称エンテツさん。「大衆食堂の詩人」「酒飲み妖怪」の異名を取る。著書は『大衆食堂の研究』(三一書房)、『汁かけめし快食學』(筑摩書房)など。「Meets Regional」(京阪神エルマガジン社)、「雲のうえ」(北九州市)、「四月と十月」(美術系同人誌)など、数々の雑誌や新聞に寄稿。「気どるな、力強くめしをくえ!」を掲げ、大衆食堂や大衆食など、地域と生活の中の食を探索。