わははめし

うまいめしを食べれば誰しも幸せ!「わはは」と笑って気分は最高!
  そこでこの度「わははめし」仲間を増やすべく、うまいめしのことなら
No.1の料理家・瀬尾幸子先生に教えていただくことにしました。
教えを請いに訪ねるのは、食いしん坊おやじ代表の エンテツこと遠藤哲夫さんです。

第8回 たっぷり食べたい脇役おかず

やりたかった、おやじ心がつまっているこのおかずでたらふく食い。気分も快快、めしがすすむ。

どんな世界にも主役と脇役がいる。そんなにまちがったことはしていなくても、気がつけば主役と脇役にわかれている。

料理の世界では、主役になれるのは、肉や魚である。それは、うやうやしく大きめの器におさまる。一方、無造作に小皿や小鉢にしか盛られない、脇役のおかずがたくさんある。ああ、なんとなく哀愁の脇役たちである。

しかし、おかずを自由に選んでとれる大衆食堂では、とくにハッキリするのだが、魚や肉のメインを選んでも、やはりこれがないとめしにならないなあという、キラリと輝く脇役があるし必要だ。よく考えると、それを食べたくて、その大衆食堂へ行っているということがある。晩酌もするとなれば、ますます、これが欠かせない。そして、ああ、もっとたくさん、小皿や小鉢ではなく、大きな器でタップリ食べたいとおもうことがある。哀愁の脇役だって主役になれるのだ、そのチャンスをあたえてほしい、型にはめないでほしい。切ない脇役おやじの願いである。

そんな気持をわかってくれた瀬尾先生は、救世主か女神様か。そうなのだ、どんぶり一杯のおからやひじき煮などをかっこみながら、めしをわっしわっし食べれば、大満足で、哀愁なんかぶっとぶのだ。

瀬尾幸子

料理研究家。東京都北区出身。書道、和裁、酒場巡り、旅、落語、散歩、銭湯など趣味多し。『ちゃぶ台ごはん』(小学館)をはじめ、『おつまみ横丁』(池田書店)、『せおつまみ』(集英社)など、著書も多し。 “めしが進むおかず”と“酒が進むつまみ”が得意。腹の底から湧いてくる「食の欲求」を100%満たしてくれるのが瀬尾さんの料理だ。料理初心者も確実においしく作れる“明解レシピ”に、支持率は今なお上昇中。

遠藤哲夫

フリーライター。新潟県南魚沼市出身。通称エンテツさん。「大衆食堂の詩人」「酒飲み妖怪」の異名を取る。著書は『大衆食堂の研究』(三一書房)、『汁かけめし快食學』(筑摩書房)など。「Meets Regional」(京阪神エルマガジン社)、「雲のうえ」(北九州市)、「四月と十月」(美術系同人誌)など、数々の雑誌や新聞に寄稿。「気どるな、力強くめしをくえ!」を掲げ、大衆食堂や大衆食など、地域と生活の中の食を探索。