わははめし

うまいめしを食べれば誰しも幸せ!「わはは」と笑って気分は最高!
  そこでこの度「わははめし」仲間を増やすべく、うまいめしのことなら
No.1の料理家・瀬尾幸子先生に教えていただくことにしました。
教えを請いに訪ねるのは、食いしん坊おやじ代表の エンテツこと遠藤哲夫さんです。

第9回 サクッと究める俺様フライ。

好きな揚げものを自由自在に作れるようになったら、男一匹天下無敵だ。ってぐらい自信がつく。

揚げものは大衆食堂の人気メニューだ。「フライ盛り合せ」や「ミックスフライ」がたいがいある。あじといか、えびなら豪華、コロッケがつくこともある。冬はかき、北海道へ行けばほたて。チキンカツやメンチカツ。ハムカツも人気が回復。串カツなんざ、たのしいねえ。揚げものは、おやじの生きがいか。

が、どんなに好きでも、自分で揚げるとなると、尻込みしたくなるのではあるまいか。揚げものはめんどうだからこそ外で食べる、外のほうが断然うまい!と強弁したくなる。すると、瀬尾先生は、しみじみ、かきくどくようにいうだろう。そうじゃないの、どんなにおいしくても、お店の味はお店の味なのよ。あじフライのあじを自分で開くところからやってごらんなさい、メンチカツのひき肉をこねるところからやってごらんなさい、自分で作るから得られるおいしさってのがあるの、そこのところをわかってほしいんだなあ。

そうだ、そうなのだ、大好きだからこそ自分で作る。俺のフライ、俺のうまいめしをたらふく食べたいという熱意で台所に立つ。パン粉をステンレスのざるにあけ、手のひらでおしつける。俺好みのパン粉ができる。俺好みだけではいけない、ここがというツボがある。そこさえ押さえれば、おどろいた、俺ってこんなにうまく揚げられるんだ。サクッ、カリッ。フライではなくヒットを放った気分で、俺様フライをかじり、めしをかっこむ。

瀬尾幸子

料理研究家。東京都北区出身。書道、和裁、酒場巡り、旅、落語、散歩、銭湯など趣味多し。『ちゃぶ台ごはん』(小学館)をはじめ、『おつまみ横丁』(池田書店)、『せおつまみ』(集英社)など、著書も多し。 “めしが進むおかず”と“酒が進むつまみ”が得意。腹の底から湧いてくる「食の欲求」を100%満たしてくれるのが瀬尾さんの料理だ。料理初心者も確実においしく作れる“明解レシピ”に、支持率は今なお上昇中。

遠藤哲夫

フリーライター。新潟県南魚沼市出身。通称エンテツさん。「大衆食堂の詩人」「酒飲み妖怪」の異名を取る。著書は『大衆食堂の研究』(三一書房)、『汁かけめし快食學』(筑摩書房)など。「Meets Regional」(京阪神エルマガジン社)、「雲のうえ」(北九州市)、「四月と十月」(美術系同人誌)など、数々の雑誌や新聞に寄稿。「気どるな、力強くめしをくえ!」を掲げ、大衆食堂や大衆食など、地域と生活の中の食を探索。